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ブロードバンド・サービスの比較と選択

2010-01-15 記

自分自身はまったくの PC +インターネット派で「指プチの携帯は問題外」なので、携帯電話は基本的に考慮に入れてきませんでした。しかし、家族は携帯(実家の家族は今のところ皆ウィルコムの PHS)を使ったりするので、最近は携帯電話も含めた通信関係の料金比較なども検討するようになりました。下の「ブロードバンド関連費用の比較」のセクションで総括しているように、今現在では KDDI 一社でまとめる方策に落ち着いています。ですから、家族にも(PHS から乗り換えて)携帯電話を使うのであれば、au を勧めています。

料金体系的には、KDDI + au で疑念の余地はありません。しかし、色々と調べてみると、携帯端末の機能という点では、BREW (KCP+) を採用している au は携帯アプリの点で貧弱な点が気にかかります。携帯アプリを重視するのであれば、確かにソフトバンクは選択に値します(私のように PC +インターネット派の人間にとっては、携帯アプリなどどうでもいいので、電話と携帯メールを利用する場合の料金が割安かどうかだけが問題なんですけどね)。とはいえ、au にも Android 携帯が登場するようになれば、他社との携帯アプリ面での優劣がなくなる可能性があります。

実家の家族が使っている PHS のウィルコムの経営が不安定になっているのも気にかかります。昔は KDDI の子会社でしたが、場合によってはソフトバンクの傘下に吸収されそうな気配もあります。今後のサービス体系の変動によっては、乗り換えも視野に入れねばなりません。

2009-07-01 記

実家マンションを KDDI のauひかりに乗り換えてからすぐに、自室のマンションにもauひかりを導入してもらえるように KDDI に連絡しましたが、それから 3 ヶ月で導入されました。実家マンションに導入を要請したときは KDDI が動いてくれるまで 1 年近くかかったので、今回は非常にスムーズで驚いています。おそらく、マンションの管理組合との交渉がスムーズに行くか行かないかにもよるのでしょう。マンションに営業の方が来ての説明会に顔を出して早速乗り換えました。実家と IP 電話の無料通話を実現するために同じ KDDI にする必要があったわけですが、それ以外の主な乗換理由は「IP 電話がフリーダイヤル 0120 を使えず非常に不便!」だったためです。

実は「フリーダイヤル不可」は KDDI の IP 電話も同じなのですが、「フリーダイヤル可能」な加入電話サービスを付加する場合に、NTT と KDDI では多少の違いがあります。KDDI では素直に IP 電話が可能であればそれを使うようになっていて、IP 電話でカバーできない場合にシームレスに加入電話サービスを使う仕様です。ところが、IP 電話による無料通話の普及を嫌う NTT の場合は、ひかり電話を前面に押し出して IP 電話を陰に押しやりたい意図が見え見えで、ひかり電話用のルーターでは IP 電話が使えない仕様なのです。無理矢理ひかり電話と IP 電話を使おうとするならば、ルーターを 2 台接続しなければなりませんし、当然「IP 電話優先で IP 電話でカバーできない場合にひかり電話を使う」というような面倒をルーターが見てくれないわけです。そんなわけで、IP 電話を主眼としながらも、フリーダイヤルも可能な環境にするには、NTT は×、KDDI が◎という判断になったわけです。

Radish Network Speed Testing での通信速度測定の結果は、下り 69Mbps 程度、上り 17Mbps 程度(実家は下り 70Mbps 程度、上り 20Mbps 程度)です。Dr. TCP での設定はこの通り(MTU がBフレッツの 1454 に対して 1492 です)です。

ブロードバンド関連費用の比較(税抜)

FTTH(光回線)の場合

(2010-01-15 現在)

(※ Yahoo! BB は光に関しては NTT のフレッツを利用する
単なるプロバイダーに過ぎなくなったため、比較表から除外した。
参考までに、Yahoo! BB 光 with フレッツを利用する場合は、
Bフレッツ with ASAHI ネットの場合に対してプロバイダー利用料が¥950になる)

NTT vs KDDI
NTT東日本 Bフレッツ
マンション(8契約以上の場合)

(with ASAHIネット Mプラン)
KDDI
auひかり マンション
(8契約以上の場合)
光回線¥2900NTT東日本¥3700KDDI
プロバイダー¥200ASAHIネット
ルーターレンタル料¥380NTT東日本
VDSLモデムレンタル料¥350¥400
加入電話基本利用料¥500¥500
050 IP電話基本利用料¥0ASAHIネット¥150
ルーターレンタル料
(050 IP電話用)
※1 ¥450NTT東日本(不要)
月額通信費用合計¥4780¥4750

※1:NTT の場合 050 IP 電話とひかり電話を同時に利用するには、ひかり電話対応ルーターの他に、さらに 050 IP 電話用のルーターも同時に用意しなくてはならない。

ADSL(メタル回線)の場合

(2010-01-15 現在)

NTT vs KDDI vs ソフトバンク
NTT東日本
Flet's ADSL 8M

(with ASAHIネット)
KDDI
au one net
ADSL one 10
Yahoo! BB
ADSL 8M
おとくラインタイプ
ADSL回線¥2650NTT東日本¥1200KDDI¥990Yahoo!BB
モデム(兼ルーター)レンタル料¥490¥780¥650
プロバイダー¥700ASAHIネット ¥1000¥1250
050 IP電話基本利用料¥0¥150¥0
NTT回線使用料¥157NTT東日本
月額ネット費用小計¥3840¥3130¥3047
加入電話基本利用料¥1700NTT東日本 ¥1500KDDI¥1500ソフトバンクテレコム
月額通信費用合計¥5540¥4630¥4547

※:公式には ADSL one 自体のプロバイダ料金は¥2200 で、そこに電話サービスを付加する形の場合の加入電話料金は¥300 となっているが、実際のところ KDDI の加入電話(メタルプラス)を単体で利用する場合には¥1500 である。つまり加入電話基本料金を¥1500 として逆算すると本当のプロバイダー料金は¥1000 であることがわかる。ちなみに、NTT のフレッツ ADSL に au one net を単なるプロバイダーとして組み合わせて利用する場合のプロバイダー料金は¥1100 であるから、結局のところ「¥100 だけ割引」してくれていることになる。

総括

上掲の 2 表からだいたいわかることは、まず、ADSL は NTT だけダントツに割高だということであり、ADSL については NTT は選ぶべきではないということがわかる。KDDI と Yahoo! BB の間には料金的な差はないので、どちらを選ぶかは、その他の点で決めればいいだろう。例えば、au の携帯を使っているのであれば当然 KDDI だろうし、ソフトバンクの携帯を使っているのであれば当然 Yahoo! BB だろう。もし「昔から顧客対応の点で問題が多いと言われている Yahoo! BB は避けたい」というのであれば結果的に KDDI しか選択肢は残っていない。一方、Yahoo! BB の場合は、050 IP 電話網では最大勢力である BB Phone(※1)が使えるので、知り合いに BB Phone ユーザーが多いのであれば無料通話のメリットを狙って Yahoo! BB を選択するのも手である。もちろん、KDDI にも 050 IP 電話網はあるから、知り合いが KDDI ならば KDDI にした方がよい。ともかく ADSL については NTT は圧倒的に割高なので、まず最初に選択肢から外れる。

次に、FTTH(光回線)だが、050 IP 電話の使用を前提とした場合には、NTT と KDDI で料金的な差はない。その場合、ルーターを 2 台使わなければならない NTT の方が機器設置面で利便性に劣る。その点を除けば、料金面での優劣はない(※2)から、他の条件との相性によって選べばいいのだが、au の携帯を使っている場合は当然、KDDI を選んだ方がメリットがある。しかし、ドコモの携帯を使っていても、NTT の電話・光回線を選んで何かメリットがあるわけではない(今のところ、NTT グループの分割問題などがあって、NTT グループではそのようなグループ企業による相乗サービスは行えないのであろう)。つまり、au 携帯ユーザーは KDDI をセットで選ぶべきだが、ドコモ携帯ユーザーは NTT を使っても au を使ってもどちらでもよい。むしろ固定電話から携帯電話に電話をかける場合には、KDDI の方が割安である(※2)から、ドコモ携帯ユーザーであっても、KDDI を選んだ方がいい場合の方が多い。

050 IP 電話を利用しない場合は、NTT の方が月 ¥400 程度割安になる。au 携帯ユーザーの場合は、それでも KDDI を使うメリットで十分に埋め合せることができる程度の差だろう。しかし、au 携帯ユーザー以外の場合は、他に特別な事情がない限り、NTT を選択して問題ない。

以上のように、トータルで見て、NTT vs KDDI vs ソフトバンクにおける方向性の違いははっきりしてくる。光回線で固定電話(インターネットを含む)だけを使って、携帯電話を使わない場合、050 IP 電話の無料通話を目的としない場合であれば、NTT。光回線ではなく ADSL 回線を使う場合で、周辺の人間にソフトバンク携帯ユーザーや BB Phone ユーザーが多い場合は Yahoo! BB ADSL とソフトバンク携帯を組み合せるのも一つの手。それら以外の場合、光回線を使わない場合、光回線を使って 050 IP 電話の無料通話を利用したい場合、携帯電話も使ってトータルでの割引メリットも欲しい、などといった場合は、固定電話(インターネットを含む)は KDDI を選択して、携帯電話も au を選ぶのが最善の策となる。

※1:かなり古い(2003年)情報だが、IP 電話の勢力図といったものがある。それらの情報から想像するに、Yahoo! BB 系、NTT 系、KDDI 系の順に特に大きな勢力となっているようである。

※2:ASAHI ネットの「IP 電話 F(NTT 東西の IP 電話)」と、KDDI の「ひかり one 電話サービス」(or メタルプラス電話)で、通話料金について比較してみた。結論としては、携帯電話、PHS については KDDI が明らかに安い。固定電話については対等である。国際電話については、IP 電話 F(料金表)も KDDI(料金表)もほとんど似たような料金体系となっているのだが、一部のマイナーな国(例:ミャンマー)との通話料金については、IP 電話 F の方が安い場合がある。

NTT はともかく、ADSL と 050 IP 電話を潰したいのである。これは主に、ADSL と 050 IP 電話で一大勢力を築いた Yahoo! BB に対する危機感が背後にあったのだと思われる。そしてそれらを潰して、ユーザー群を自社の光回線の有料電話網に追い込みたいのである。KDDI が 2 番手でありながら光回線の価格面で NTT に対抗できないでいる状況は、NTT が採算度外視の価格設定によって光回線のシェア独占を強引に推し進めていることを物語っている。そこまでしてせっかく大量のユーザー群をメタル回線から自社光回線に移行させたとしても、その人たちに無料通話の 050 IP 電話を使われては通話料が稼げなくなって自滅である。だから、光回線への移行を推進しつつも、一方で無料の 050 IP 電話網は封殺する必要がある。有料通話の光回線電話網―― NTT が宣伝しまくっている「ひかり電話」の正体がそれである。一方の KDDI やソフトバンクは少数派勢力だからこそ、無料の 050 IP 電話をセールスポイントにし続ける必要がある(もし仮に KDDI やソフトバンクが NTT のシェアを上回って大多数派になったのならば、当然無料の 050 IP 電話は自ら首を締めることになるから、やはり NTT の「ひかり電話」と同様の方策をするだろう)。つまり、一部の目ざとい人であれば、無料の 050 IP 電話を狙って、敢えて 2 番手、3 番手の KDDI、ソフトバンクを選ぶのである。

我が家のネットワーク構成

自宅マンション⇔NTT浦和東(線路距離長:2200m;伝送損失:33(+15)dB)
Internet <--FTTH--> MDF <--VDSL--> VDSL装置 (H02VD4) <--LAN--> Router (AtermBL170HV) <--LAN--> PC
          (1Gbps)        (69Mbps)                    (100Mbps)                          (100Mbps)

実家マンション⇔NTT浦和東(線路距離長:2650m;伝送損失:32(+31)dB)
Internet <--FTTH--> MDF <--VDSL--> VDSL装置 (H02VD4) <--LAN--> Router (AtermBL170HV) <--LAN--> PC
          (1Gbps)        (70Mbps)                    (100Mbps)                          (100Mbps)
写真
Panasonic KX-FB40N
ファックス受信ボックス
(24時間 FAX 待ち受け用)
もちろん PC の内蔵 FAX モデムと FAX ソフトを使えば、
FAX の送受信はできるものですが、
待ち受けのためには PC の電源を
常に入れておく必要があります。
それを回避するための受信専用機。
メモリ受信で FAX データを蓄えておけるので、
あとで随時、パソコンで読み出せばOK。
残念ながら、ニーズが少なかったのか、
すでに生産中止となっており、
フリーマーケットでようやく手に入れる
ことができました。
写真
Omron ME5614U2
USB 外付モデム
V.90 (56K) / FAX (Class 1)
新古品が特売されていたのを入手しました。
アナログモデムは PCI の拡張カードしか持っておらず、
それも Windows 専用のいわゆる「Win モデム」なので、
それとは違った、将来的に Linux でも使い続けることができる
外付けタイプの汎用モデムをキープしておきたいと
常々思い続けていたのですが、
ついに入手する機会を得ることができました。

※本製品は公式にはドライバは Windows しか対応していませんが、
CDC ACM サポートで Linux でも利用できるそうです。

今後の計画

実家では、3 台の PC を使用中ですが、長年使い続けてきたコードレス電話機の FAX が壊れてきたのを機に、FAX 付きのプリンター複合機の購入と同時に、設置場所の見直しなどを考えています。これにともなって、現在は廊下を這わせている LAN 配線を、壁に埋め込むコンセント式にしてしまおうかなと構想しています。

一般家庭における LAN 配線の埋め込みに関するノウハウはLAN工事ドットコムというサイトの情報が参考になります。

実家では、各部屋へのケーブルテレビの配線が風呂場の天井裏(点検口からアクセス可能)にあるハブから出ています。まだ未調査ですが、このケーブルテレビの配線が CD 管を利用しているのならば、それを利用してケーブルテレビ同様に LAN ケーブルも配線できます。さらに LAN 用のハブも設置しなければなりませんが、電源もそのために用意する必要があります(実は、このような電気工事が合法的に自分でできるように電気工事士の資格を昨年取得しました)。LAN工事ドットコムさんで紹介されている事例では、天井裏にモデムやルーター(ハブ機能はルーターのものをそのまま利用する)も設置していますが、実家の場合は電話線が風呂場の天井裏には通っていないようなので、モデム・ルーターではなく、ハブのみの設置とします。

ハブは手元に普通の 100Base-TX のハブがあるので、当面はそれを使う予定ですが、ケーブルの方はどうせなので、カテゴリー6(A) を配線しておきたいと考えています。LAN ケーブル工作用の道具はいくつか揃える必要がありますね。

FAX 付プリンター複合機は、ブラザーのカラーレーザー複合機である MFC-9120CN がいいかなと考えています。付属ソフトを除いて、ドライバーは Linux にも対応しているようです。2010-04-30 まで 1 万円キャッシュバックキャンペーンをやっているようなので、それまでが購入の目処と考えています。


《以上》