doc drawn up: 2008-11-24

L567 Hack

画像この液晶モニターは 2004 年の 4 月に購入し、4 年とちょっと使い続けていました(使用時間:11361 時間)。元々背景を真っ黒にして使用していたため、気が付かなかったのですが、OS を再インストールしてデフォルトの背景色になったとき、スクリーンの左上が黒ずんでいるのに気付きました。また、その黒ずみほどではないのですが、全体的にスクリーンの明るさにムラができているのです。

これにはちょっとショックでした。昔から評判の高いナナオの製品を初めて買ったのがこのモニターです。それも背景を真っ黒にしていたのは、明るさをできるだけ抑えて、眼の疲労を防ぐためと、もう一つはバックライトの消耗を防いで少しでも寿命を長く持たせようと思っていたからです。ナナオにしては比較的安価な製品だったため、飛び付いて購入したのですが、やはり安いものはたとえ一流メーカーでも値段相応の品質なのかとガッカリしました。

このモニターの保証は基本的に 5 年で、バックライトは 3 年です。ちょうど 3 年半ぐらいのところで気付いたので、当初は諦めていたのですが……。

それからしばらく経ち、ふと、世間でもこのモニターの同じ症状を訴えている人はいないだろうか、それが話題になっていたりはしないだろうか、と思いました。それで google で検索してみると、早速、2ちゃんねるの L565/L567 の黒ずみ問題に関するスレッドが見つかったのです。どうやらこの「左上に黒ずみ」は典型的症状みたいで、それもパネル供給元の日立における製造段階に起因する問題とのことです。それで、保証期間に関係なく、元々欠陥品だったという扱いのようで、無料でパネル交換してもらえるという話でした。

それで今年 7 月、早速ナナオのサポートに連絡してみて、モニターを宅配便で送ったところ、バックパネルが新品に交換されて戻ってきました。もちろん、無料でした。パネルの角にヒビが入るというのも典型的症状らしいので、ついでにサポートに告げておきましたが、これも交換されていました。

買った当初は実はドット欠けがあったのですが、交換後はドット欠けもないもので非常にラッキーでした。ただ、モニター内蔵のスピーカーが、交換作業で建て付けが悪くなったのか、電気的な接触不良になったのか、少しボリュームを上げると音が割れるようになってしまったのですが、この程度は外部スピーカーを使えば済む話なので、目をつぶっていいでしょう。

サポートも含めると、やはりある程度信頼のある国内の一流メーカーを選ぶほうが、結局経済的にも上手な買い物ができるのだなとあらためて思いました。