『勇者ハニワ』

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ダウンロード(C for DOS)

行方不明になったかぐや姫を救出せよ!

スクリーンショット

取扱説明書

概要

“覗き穴”型の素朴な ARPG。敵と戦って経験値を稼いで力を強化し、品物を拾い集めていき、行方不明になったかぐや姫を救出すれば、任務完了です。

操作方法

矢印キーで上下左右に移動します。敵にぶつかると攻撃できます。攻撃が当たった場合は、敵が白く点滅します。白く点滅しない場合は、力が弱すぎて攻撃が当たりません。弱い敵をやっつけて経験値を稼いで力を強化してから戦う必要があります。

物語

スクリーンショット

謎の雲が出現し、突如として月を覆い隠した。
その時、月の永遠とわの姫君──かぐや姫──が行方不明になった。
かぐや姫がいなくなったため、月もその光を失った。

月の姿が見えなくなることは、地上の人々にとっては、時の流れを見失うことを意味した。

かぐや姫の若き近衛兵であるハニワは、
姫を捜し出し、彼女を月に連れ帰るため、地上に降り立ったのだった……

道具

ガマの油
傷が完治します。数に限りがあるので取りすぎには注意。
御幣ごへい
神社で神主さんが手に持っているあの白い紙の付いた棒です。鳥居を通り抜けるのに必要です。一度に1つしか持てません。
古代鎧
この土偶型の鎧を着ると、防御力が2倍になります。
天叢雲剣あめのむらくものつるぎ
三種の神器の一つで、別名草薙剣くさなぎのつるぎとして知られる。攻撃力が2倍に。かつて八咫大蛇やまたのおろちを退治したと言われる、雷の力を秘めた神剣。
八咫鏡やまたのかがみ
三種の神器の一つ。物の真実の姿を写し出すと言われる、日光の力を秘めた神鏡。
八咫丹曲玉やまたにのまがたま
三種の神器の一つ。身に付ける者に不老不死の命を与えると言われる、夕日色の神玉。

登場人物

ガマガエル
一番弱い敵。最初から攻撃できます。
レベルを1つ上げないと攻撃できません。
骸骨
レベルが低いと苦労するかも。
非常に強い敵です。宝を守っています。
謎の雲
行方不明になったかぐや姫の秘密を握っているらしい。かぐや姫の居場所を見つけ出すには、まずこいつの正体を暴く必要があるでしょう。
八咫烏やまたのからす
秘密の道を案内してくれる三本足のカラス。

その他

QBASIC 版の実行と終了

QBASIC 版の実行には qbasic.exe が必要です。qbasic.exe はマイクロソフトからダウンロード(from the Internet Archive)できる oldmsdos ファイルの中にあります。

この qbasic.exe を QBASIC プログラムソースファイル等(*.bas, *.chr, *.map, *.snd)と同じ場所に置きます。あとは起動用のバッチファイル(*.bat)をダブルクリックすればゲームが起動します。

タイトル画面でスペースキーを押せばゲームが開始します。

ゲームを終了したい場合は、ESC を押せばいつでも終了できます。プログラムが終了すると、QBASIC の編集画面になりますが、ここで 1. File (Alt+F)、2. Exit (Alt+X) すれば QBASIC が終了します。

【QBASIC 版限定】プログラムの動作速度は PC の性能に左右されます。スピードを調整したい場合は、プログラムソース(*.bas)の最初の方にある speed& = 20000 の数値を変えてください。数値が大きいほど(最大は 2147483647)遅く、小さいほど(最小は 0 )速くなります。(C 版についてはタイマー機能によって速度を調整しているので、速度調整の心配はありません)

C 版の実行

C 版は QBASIC 版のようなインタプリターは必要ではありません。haniwa.exe を実行するだけです。ただし、32bit プロテクトモードで実行するための cwsdpmi.exe というプログラムが必要です。また、QBASIC 版は QBASIC が動く OS であれば、Windows であっても動作するはずですが、C 版については、DOS 用にコンパイルされているため、Windows 2000 や XP では動かない可能性が高いと思います(試していないので実際は不明ですが)。それでも DOSBox や DOSEMU などのエミュレーターを使えば、Windows や Linux でも実行が可能です。もしくは、配布ファイルの中に含まれている FD イメージを FD や USB メモリーに書き込む等して、直接生 DOS を立ち上げて実行することも可能です。

余談

制作後記(移植 C 版)

オリジナル(QBASIC 版)の制作からほぼ 4 年の歳月が流れました。2009 年になってから、本格的に Linux に移行したのをきっかけに、長年敬遠し続けてきた C 言語に直面せざるをえなくなり、どうせなら C でゲームでも作って“慣らし運転”しようと思ったのでした。それで本作を C で移植することを思い立ち、単に C 言語の学習にとどまらず、DOS と VESA 規格などのドライバーレベルの学習も併せて行ったので、1 ヶ月超の期間を要してようやく完成しました。そのほとんどの時間が、ゲーム本体ではなく、ビデオ用のドライバーのライブラリーの制作のために費されています。それで色々とドライバーレベルのことがわかるようになったので、オリジナル版よりも少しだけ映像効果的に向上しています。文字やキャラクターの拡大と、色パレットの変化による光の点滅エフェクトです。一方、サウンド面では少し退化しています。QBASIC の MML よりもちょっと簡略化した MML 解釈エンジンしか作らなかったため、オリジナル版の曲をちゃんと再現できていません。

制作後記(オリジナル QBASIC 版)

2005 年 12 月のこと、BASIC の一種である QBASIC に関する情報を検索していて、山亀本舗(by 山口博光さん)というサイトを偶然見つけました。そこに書かれていた山口さんの意見(QBASIC であれ一度ゲームを作ることができれば、言語種や機種の違いというような移植上の問題は二次的な問題にすぎない)に触発されたこともあり、さっそく試しに作ってみました。『シャドウバスター』(山亀本舗の QBASIC 第 1 作目で七年半前のもの)のプログラムソースを参考にさせてもらっています。制作に要した期間は、『シャドウバスター』のプログラムソースの分析に 1 週間、『勇者ハニワ』の制作に 1 週間、といったところ。あと、画像と音楽の制作について弟たちに手伝ってもらいました。


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